ブックレビューVol.1『客観性の落とし穴』

63期図書委員によるブックレビューを掲載します。

第1回は1学期の課題図書『客観性の落とし穴』です。
せっかく早い段階で本文を預かっていたのに、掲載が遅くなってすみません!
ストックが溜まってきているので、順次、アップしていきます!

著者名・書籍名
村上靖彦(2023)『客観性の落とし穴』(ちくまプリマー新書)

本書の概要
客観性と数値が心理というのは現在では当たり前の価値観でしょう。しかし、客観性や数値化が重く見られるというのは経験の価値が失われるのと同義です。この本では、医療や福祉、教育に関係する聞き取りなどから客観性が重要視されるにあたって社会に生まれるリスクとそれに対応するための策が語られています

レビュアーによるコメント
客観性を重視するというのは当たり前のことだと思います。しかし、客観性や数値化には大きなリスクがあるという側面については考えたことすらないという人が大半なのではないでしょうか。そんな人々のあり方、客観性を重んじる社会に対する新しい見方を私達にもたせてくれる一冊です。(Reviewer:S・V)