ブックレビューvol.7 『考察する若者たち』

著者名・書籍名

三宅香帆(2025)『考察する若者たち』(PHP新書)


概要
本のタイトルにある通り、昨今の若者の間ではドラマやアニメ、ゲームなどのストーリー性のあるもののその先の展開を、今までに作品内で出された情報をもとに予測すること、いわゆる『考察』と呼ばれる行動が活発に見られるようになっている。例えば、ウェブライターであり、小説家でもある雨穴の作品「変な家」はストーリー展開の考察が醍醐味となっていて、ウェブ上で公開されてから映画化や漫画化を果たすなど、大ヒットを記録した。では、なぜこれほどまでに『考察』は世間に急速に浸透していったのだろうか。そこには、若者たちの間で共通している、無意識のある感覚が関わっていた。話題になった作品をもとに、現在の若者の行動原理について読み解く一冊。

コメント
私たち高校生の間でも流行していた作品を数多く例に出し、話を進めていくので、難しい理屈なども別のものに置き換えられて理解がしやすく、わかりやすい。主題が『若者』であることも関係し、当事者意識を持ちながら自分と例を比較して読み進められるところも読みやすさをさらにアップしている。読み終わった時は、ぜひ自らの行動を今一度見直してみようとしてみて欲しい。(レビュアー:A.S)